FC2ブログ
                
updated date : 2018/03/08

寝ている時には・・・・・。

これは仕事関係のお客さんから聞いた話である。

彼はデザイン関係の仕事をしており、役職は専務。

金沢市の金石という所で妻と子供達2人と一緒に一戸建てに住んでいる。

確かに毎日が残業に追われ忙しい日々を送っているのだが、ある時、

家族からこう言われたそうである。

イビキがうるさくて眠れなかった!と。

確かに彼はいつも自分の趣味の部屋で寝ており、その為、彼がイビキをかいていない

と照明するものは何も無かった。

それに、疲れてはいたが、彼の体型はかなり細く、過去にイビキをかいている

と言われた事は1度も無かった。

だから、きっと気のせいじゃないか?

返すと、間違いなく彼の部屋からイビキ、しかも苦しそうな息遣いが

聞こえてきたという。

そんな馬鹿な・・・・と思った彼だったが、家族から、

イビキは無呼吸症候群といって、寝ている間に死んでしまうという怖い

病気に繋がるんだよ、と言われ、さすがに怖くなってしまう。

家族からは、病院に行くように奨められたが、やはり確信が持てなかった

彼は、ある事を思いつく。

それは、スマホで寝ている時の自分のイビキを録音してみよう、と

いう事だった。

彼は翌日、仕事が終わり帰宅すると、いつも通り過ごした後、枕元に

スマホを置き、録音しながら寝たのだという。

そして、翌日の朝、起きると、すぐにはスマホをチェックせず、先ずは家族に

昨夜はイビキをかいていたか?と聞いてみた。

すると、やはり彼のイビキで寝られなかったという。

腑に落ちない彼は、朝はそのまま出社し、会社のパソコンにその音を取り込んで

お昼休みにチェックしてみた。

パソコンで再生を始めると、本当に小さな音までよく拾っており、最近の

スマホの性能の向上に驚かされた。

ただ、再生を開始してから、どれだけ待ってもイビキは聞こえてこない。

聞こえるのは、小さな寝息だけだった。

録音は、夜11時に寝てから、朝6時に目覚ましがなって起きるまで、ずっと

行われていた。

だから、彼は再生用のスライダーを動かし、もっと後の時間帯の音を聞いて

みる事にする。

すると、再生が開始されてから、3時間後、ちょうど午前2時頃に、奇妙な

音が入っていた。

それは、とても苦しそうな呻き声であり、確かにイビキに聞こえるのかもしれない。

そして、その声はどう考えてみても彼自身の声だった。

俺がこんな声を出して寝てるなんて・・・・。

彼はしばらく呆然と再生音を聞いていたが、そのうちにある事に気付いた。

それは彼のイビキに混じって、誰かの小さな声が混ざっているという事だった。

最初は聞き間違いかと思ったが、音量を大きくし、ヘッドフォンで聞いてみると

その声はよりはっきりと聞こえてくる。

どうやら女、それも2人。

それらが、何処かで井戸端会議でもしているかのように、小さな声で

喋っていた。

そんな夜中に井戸端会議などある筈が無い・・・。

そう考えると、彼はなんだか、とても怖くなってきて再生を停止した。

マウスを握った手が震えていた。

彼はもう考えないでおこう、とも思ったが、怖さが増してくるのと比例して、

その声の正体を確認しなくてはいられなくなった。

きっと、気のせい・・・。

そんな結論に達するのを願いながら、彼は仕事が終わり帰宅すると、今度は

ビデオカメラを持ち出してきて自分の部屋に設置した。

彼の部屋がくまなく見渡せる場所にカメラを設置し、いつもは真っ暗な中で

寝るのだが、その夜は小さな電気だけは点けたまま寝る事にした。

1人で寝ていると恐怖でなかなか寝付けなかったが、それでも仕事の疲れも

溜まっており、そのうち自然と深い眠りに就いた。

そして、朝、突然の目覚まし時計の音でいつもの様に目覚めた。

実は彼は録音した際に聞こえた声も、家族には一切話していなかった。

やはり、不確定な事で、家族を不安にさせたくはなかったから。

だから、その日も会社にビデオを持ち込んで、信頼の置ける部下と一緒に

ビデオを大型テレビに接続して再生してみた。

彼は何故か自分でカメラをセットしておきながら、実は再生画像を見るのが

怖かった。

もし何か映っていたら・・・。

そんな事を考えると、とても画面をチェックする気にはなれなかった。

ビデオは早送りで再生しチェックされていた。

勿論、彼は画面など見ていなかったが、一緒にビデオをチェックしてくれていた

部下が突然、大声を出した。

うわっ・・・なんだ、これ?

その声に彼が恐る恐る画面を見ると、部下が画面を少し戻している

ところだった。

そして、しばらく戻した後、通常モードで再生する。

画面には彼が寝ているだけで何も起こっておらず、イビキもかいてはいない。

彼は、部下に向かって、

突然大きな声を出すからびっくりするじゃないか・・・。

そう言おうとして、そのまま画面に釘付けになってしまう。

そこには、まるで下手な画像加工を施したように、突然、何の前触れもなく、

彼が寝ている両脇に、正座をした女がふたり現れた。

何処かから歩いてきたとか、降りてきたというのではなく、突然、画面に

現れたその女に彼も固まったまま目を離せなくなっていた。

すると、画面の映る右側の女が彼の首に両手をかける。

その直後、画面の中の彼は、息が出来ず苦しみ悶えるように、苦悶の表情を

浮かべたまま声にならない嗚咽を漏らす。

すると、今度は左側の女が、両手に体重を架けるかのように思いっきり

彼にのしかかる。

そして、彼はまたしても苦しそうな声を漏らす。

それは夜中の間ずっと続けられ、彼はそのうちにぐったりとしてまるで

死んでいるかのように見えた。

すると、その姿を見て、満足気な顔を浮かべたまま、2人の女は立ち上がり、

そのまま壁の中に消えていった。

すると、突然、彼は咳き込むように息を吹き返す。

そして、そのまま朝まで何も起こらず彼は、無事に起きるまでが、しっかりと

ビデオに記録されていた。

本当にこんな事があるんですね・・・・。

ボソッと部下が呟いた。

そして、固まったままの彼に、部下は気の毒そうにこう言った。

イビキかいていなかったから病院には行かなくても良いみたいですね。

でも、その代わりに、すぐに御祓いを頼んだ方が良いと思いますよ、と。

それから、彼は俺の所に相談をしてきたのだが、いつものようにAさんに

お願いすると、面倒くさそうに対応してくれた。

勿論、ほんの1時間ほどで浄化は全て完了し、彼はそれ以後、苦しまずに

寝られているようだ。

ただ、その時、俺はAさんに聞いてみた。

こんな事ってよくある事なの?と。

すると、Aさんは、いつものように奢りのスイーツを食べながら、

当たり前じゃないですか!

寝ている時って、人間は一番無防備なのに、本来持っている霊的なものは

起きている時よりも強いから、本当に簡単に霊と波長が合ってしまうんです。

だから、かなりの確率で、寝ている時にはそういうのが近くに居ますね。

まあ、寝てれば気付かないんですけどね。

だから、もしかすると、朝になった起こしにいったら亡くなってたなんていうのも、

それが原因の場合もあると思いますよ。

と平然と言う。

それじゃ、どうしたら良いの?

夜中にもしも目が覚めちゃったら?

そんな時は、弱みを見せたら駄目ですね。

お前誰だ?

殴られたくなかったらさっさと消えろ!

これ位の気迫で対応しないと!

そう言うので、

もしかして、Aさんも、そういうのに遭遇したことあるの?

と聞くと、

ああ、昔はね。

よく説教してマッサージさせたりしましたけど・・・。

でも最近は全く来てくれませんね・・・。

そう言っていた。

やはりAさんは別格なのだと改めて確信してしまった。

コメント

非公開コメント