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updated date : 2018/03/29

口減らし・・・・。

語り人Kです。

皆様、お疲れ様です。

本日、無事に新刊が発売になりました。

勿論、私も本屋へ直行!


闇塗

なんと、前作よりもかなり多くの本が並んでおり、

小躍りしそうになったのを我慢するのが大変でした(笑)

更に、皆様から、祝福のコメントをたくさん頂き、更に

お買い上げのご報告まで頂きまして、感謝の極み・・・です。

なかには、お買い上げ頂くまでに大変なご苦労をされた方も

いらっしゃるみたいです。

本当に心より感謝しております。

ありがとうございます!

そして、竹書房さんの最恐戦も、何故か1位・・・。

微妙な気持ちですが、きっとこれも皆様のお気持ち無しでは

絶対に取れなかったものだと思います。

だから、出版の良い記念として、心の勲章にさせて頂きます。

これに関しましても、本当にありがとうございました。

話は変わって・・・。

今日の大監督は、部活でした。

で、いつものようにバタバタと用意して急いで家を出て、

バスに乗ったらしく・・・・。

そこまでは良かったのですが・・・。

妻お手製の弁当を忘れ、また、財布を忘れ、そして、

乗るべきバスも間違ってしまったようです(涙)

なんとか、ギリギリでバス代は払えたらしいのですが。

そして、LINEでヘルプのメッセージが・・・。

自分が現在いる地名も分からず、財布も無く、どうしようもない。

だから…助けて、と。

結局、仕事中に救助に向かいましたが、とんでもない山の中で

ポツンと立ち尽くしている大監督は、それだけで哀愁を漂わせた

大女優のようでした。

で、結局、うちまで連れてきて、財布を見ると、中には

200円ほどしか入っていない(涙)

これじゃ、財布持っていたとしても結果は同じだと

笑えてきましたが、可哀想なので2000円ほど

カンパしてやりました(笑)

それからは、家で弁当を食べ、ゲーム三昧。

そして、お母さんには言わないで!

怒られるから(泣)

というので、妻には黙っていましたが、結局帰ってきた

妻から、どのバスに乗ったのかを聞かれ、しどろもどろに

なってしまい、全て明るみに・・・・。

それにしても、バスの中でスマホを触っていたからといって、

窓から風景を見れば、すぐにバスの間違いに気づくと

思うのですが、終点まで乗らなくても(涙)

まあ、誰に似たのでしょうかね・・・。

ということで、今夜も怖くない話。

いってみましょう。

それでは、どうぞ!





これは測量をしている友人から聞いた話。

 

彼はその時、上司と二人で県外の現場に向かっていた。

 

朝から降り続く雨は弱まるどころかどんどんと激しさを増していった。

 

彼が向かっているのは、冬場はスキー客でそれなりに混雑するが

 

それ以外の季節はどれも近づく者はいないという辺鄙な山の中。

 

しかも、突然の業務命令でのイレギュラーな現場であり、なにか

 

釈然としたなまま、車を走らせていた。

 

季節は夏前ということで、当然すれ違う車は一台も無かった。

 

そして、会社を出発してから約2時間かけて現場へと到着した。

 

現場はスキー場から少し離れた場所であり、何故か畑も無ければ

 

農作業をしている人すらいない。

 

実は、彼らはその場所に来る前に、コンビニと言うにはいささか

 

古すぎる感じの日用品店に寄ってきた。

 

そこで、昼飯を買ったり飲み物を買ったりしたらしいのだが、

 

それ以上に重要な理由があった。

 

それは、彼らがこれから向かう現場について、地元の人に

 

聞いてみる、ということ。

 

やはり、その場所ごとに色々な事情があるらしく、なかには

 

地域住民によって作業の妨害をされる場合もあったからだ。

 

それは政治的な理由や、住民の対立など様々だったが、やはり

 

山の中で孤立した状態の中で、妨害に遭うと、途方に暮れてしまう。

 

だから、それを防ぐ為の事前の聞き取りという意味合いを持っていた。

 

だから、彼らはねこれから自分たちが向かう場所について何気なく話した。

 

しかし、その時の地元の方の反応は明らかにいつもとは違っていた。

 

まるで何かに脅えるように、そして何かを隠しているかのように、

 

決して口を開こうとはしてくれなかった。

 

ただ、誰もが口を揃えて、

 

あそこには近づかん方がいい・・・。

 

そう話すだけだった。

 

だから、そのことがずっと頭から離れなかった。

 

この土地には一体何にがあるのか・・・と。

 

ただ、測量の作業自体は、それなりに順調に進んだ。

 

雨の中ではあったが、何も障害になるものも無く、次々と場所を変えて

 

測量していく。

 

ただ、そんな中で、少し違和感を感じることがあった。

 

それは、近くに民家など全く無いにも拘わらず、何故か小さなお墓らしき

 

墓標がいたるところに乱立している。

 

しかも、土に木の板を差しただけの墓標だった。

 

みすばらしく朽ち果てたその墓は、一見すると、お墓には見えない程の

 

小さなもの。

 

それが、まるで測量地点を埋め尽くすように乱立していた。

 

だから、最初のうちはそれを墓標だと認識出来ずに測量を続けて

 

いたのだか、一旦、それが墓標だと分かってしまうと、まるで

 

自分達が、無縁仏の墓の中で測量を続けている様な気がして

 

落ち着かない。

 

そうして、約半分くらいの地点が終わった頃、彼らは昼食を

 

取る事にした。

 

もう既に雨の降りはかなり弱まっていたので、車の中ではなく、

 

大きな木の根元に腰をおろして、買ってきた食料を食べだした。

 

夏前とはいえ、雨の降る山中で食べていると、それなりに少し

 

寒く感じた。

 

それでもおなかは空いていたので、買ってきた食料はどんどんと

 

減っていく。

 

そんな時だった。

 

突然、雨が止んだ。

 

そして、何故か空はどんどんと暗くなっていった。

 

そして、辺りは妙な静けさに包まれた。

 

すると、突然、誰かがこちらを見ている視線に気づいた。

 

ゆっくりとそちらを向くと、そこには小さな子どもの姿が。

 

しかも、泥で汚れたままの着物を着ている。

 

その姿はどう見ても、現代の子供には見えなかった。

 

それでも、彼らは、物欲しそうに、こちらを見ているその子供に

 

買ってきたおにぎりを手にとって、

 

お腹空いてるのかな?

 

食べるか?

 

と明るく声をかけた。

 

すると、その子供は何も言わずに彼らの方へと走ってくる。

 

タッタッタッタッ・・・・どんどんと近づいてくる。

 

そして、彼らのちょうど目の前に来ると、まるで崩れるようにして

 

腐りながら、地面に倒れた。

 

声は出なかったという。

 

恐怖というよりも、何にが起こったのか、全く理解出来なかった。

 

それでも、ヤバい、と感じたのだろう。

 

腰が抜けた様に力は入らなかったが、二人で協力して立ち上がると、

 

車の方へと歩いて行った。

 

本当なら走り出したかったが、腰が抜けた状態ではゆっくりと歩く

 

だけで精一杯だった。

 

すると、背後から妙な音がした。

 

ズブッ・・・・ズブブブ・・・・・ベチャ・・・。

 

恐る恐る振り向く彼らの目には、土地の中から這い出すようにして

 

出てくる無数の子供たちの姿が映っていた。

 

それは、あくまでその身長から子供だと認識出来ただけであり、

 

その姿からは、子供の要素は何処にも無かった。

 

それら全てが腐乱し、肉がそぎ落とされていた。

 

緑色の皮膚が異様さに拍車をかけていた。

 

そこで、彼らは初めて悲鳴を上げた。

 

もう完全に言葉にはなっていなかったが、とにかく叫ばなければ

 

気が狂ってしまいそうだった。

 

彼らは必死に車に戻ろうと体を動かした。

 

しかし、更に恐怖で力が入らなくなっていた体では走るどころか、

 

歩く事さえ侭ならなかった。

 

そして、彼は見ていたという。

 

自分の上司がその得体のしれない子供たちに抱きつかれ完全に

 

覆われていくのを・・・。

 

そして、彼もその直後、何かに足を取られて地面に倒れこんだ。

 

その時、きっと自分も、先ほどの上司の様にされてしまうのだろう、と

 

覚悟したという。

 

そして、彼は見た。

 

無数の小さな塊が彼の足に纏わりついてくるのを・・。

 

そして、それは傍から見ているよりもずっと気持の悪いものだったという。

 

腐乱し爛れた顔や手が彼の顔や手足に纏わりついたとき、その冷たさと

 

ベットリ感、更に、異様な臭気に包まれて息も出来なかったという。

 

しかし、彼は何故か、それらの小さなモノ達をふり払う事が出来なかった。

 

そして、それはきっと先ほど目の前で倒れた上司も同じ気持ちだったのだろう、と

 

強く思った。

 

それらに纏わりつかれていると、恐怖と同時に、可哀想、とか愛しい感情が

 

湧き上がってきてしまい、何の抵抗も出来なかったのだから・・・。

 

そして、彼はそのまま意識を失っていくのを感じた。

 

ああ…俺はもう死ぬんだ、と思いながら。

 

それから、どれだけの時間が経過したのか。

 

彼らは気がつくと、車に寄りかかるようにして地面に座っていた。

 

もしかすると、夢だったのかも、と思ったが、上司と彼の記憶は一致

 

しており、更に、彼らの体には、酷い匂いがこびり付いていた。

 

そして、それから彼らは測量を中止して逃げるように会社へと

 

向かった。

 

そして、衣服だけでなく体にも付いた臭いは、どれだけ洗っても

 

消えることはなく、完全に臭いが消えるまでに3か月かかったという。

 

そして、それから彼が別の会社の友人と飲んでいた時の事。

 

こんな話を聞いた。

 

○○県のとある現場は、地元の業者に全て断られたので、どうやら

 

石川県の業者に依頼したのだという。

 

そして、その土地というのが、以前、江戸時代なのか、それよりもっと

 

昔なのかは、わからないが、飢饉の為に口減らしというものが

 

行われた場所なのだという。

 

いわゆる、家族が生き延びるために、働けない子供は、殺すか、

 

山へ捨てるか、という愚行を行ったという事である。

 

そして、それ以来、その土地は地元民は絶対に近付かない場所になっており、

 

きっと、その仕事を請け負った奴らは、既に呪われているだろう、

 

という話だった。

 

そして、それが、どこの会社が請け負って、誰が行ったのか、は

 

分からないが、と付け加えた友人に対して、それは自分だ、

 

とき口が裂けても言えなかったという。

 

ちなみに、それ以後、彼らの身には怪異は全く発生していない。

コメント

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Kさんこんばんは!

娘ちゃん…ドラマやマンガにあるようなエピソードwww愛くるしいです。
フフフ(´^∀^`)フフフ…

昔はどうすることもできずしょうがなかったんですかねぇ…
人が入れない場所が実在してる。時が止まったまま…
更新ありがとうございます。

なんか

今日(昨日)のお話、悲しくなってしまいました。
戦後生まれなので貧乏でも飢えというものは経験ありません。
こんな子供達の幽霊の事思うとやりきれないです。
素人考えで安易だけとおにぎりや饅頭のお供えとかすると慰められないのですかね・・・
それとも、そんな事したら余計事態が悪くなるのかわからないけど。
なんとも言えない気持ちです。

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おめでとうございます!

語り人のK様

おはようございます(礼)

闇塗怪談第2弾「モドレナイ恐怖」発売おめでとうございます!(礼)
第1弾を発売されることでも凄いのに第2弾が発売されるなんて、本当に凄いです!
もうお話があってもこれが最後との事ですが、作者「営業のK」としては終了とし、作者「語り人のK」として出版話があった時はいかがでしょうか(笑)

第2弾も勿論購入します!購入したら直ぐに送らせていただきますので、サイン宜しくお願いします(礼)

今後も本と合わせてブログも楽しみに読ませて貰います(笑)

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No title

僕もAMAZONで昨日届きましたよ~

恐怖より勝るもの

みなさん恐怖は人間の感情論つまりは煩悩
では恐怖より勝るものとはいったいなんだと思いますか?それは運命です。この世界は日々食うか食われるかの弱肉強食の世界、
強者は生き残り弱者はいない勝敗の分かれ目つねに動き変わる無情なんです。べつに宗教の勧誘ではないんですけどね!しかし、どうあがこうが変えようとしようが運命を変えることができず決定でありくつがえすことができないんですよねいいことも悪いことも含めて運命だけわ

沢山おにぎりあげる。

子供達、死んでからもずっと土の中でお腹を減らしていたのでしょうか。
沢山お供え物をしてやれば満足して成仏出来るかな?

闇塗会談第2弾届きました!
読んだら、サイン貰いに送りますね〜

K様、皆様こんばんは!

本買いました!
私が行った本屋さんでも、沢山並んでましたよ〜
ゆっくりと読んでいきたいと思います。(^^)

さすが巨匠!
大女優のような哀愁はあっても、
奥様の追求は演技でかわせなかったのですね(笑)

今回のお話は怖くもあるのですが、
可哀想な感じもしますね。。
地元の業者に全て断られるとは、
よっぽど有名な場所なんでしょうね。。


K様、この場をお借り致します。

trf様、まってぃんと申します。
私は仲の良い友人が何人かいますが、
地元を離れているため、会うのは数年に一度くらいです(汗)
そう遠くはないのですが、あまり合わないですね〜
ただ、お互い環境は変わって歳もとりましたが、会って話をすると昔と何も変わってない感じがします。
そんな感じが心地よく、たまにみんなでワイワイとお酒を飲んでいます(o^^o)
と、参考になるかは分かりませんが(^^;;

それでは失礼致します。

おめでとうごさいます(^^)/

K様

闇塗怪談第二弾のご出版、竹書房最恐戦第1位、おめでとうございますm(__)m

闇塗怪談は今日、無事に届きまして一気に読んでしまいました。

これからもブログを楽しみにしています。

㊗️2冊目発売!

あああああ
日にち、勘違いしていて本屋さんに寄るの忘れました(>_<)

更に、最恐戦も1位!
おめでとうございますです!

おにぎり、もらえるの嬉しかったんでしょうね。
少し、怖い思いをさせてしまったけど、そこの子供達は呪うとかではなく、寂しくてすがりたかっただけなのかもですね。

trfさま
中学卒業してから30年位経ちますが…私は元々友達が少ないのもあり参考にならないかもですが、年賀状などで繋がりのある友人が3人程で、遠方に居ることもあり実際会えることはないです、悲しいけれど…
住む場所次第かもしれませんね、私の姉は今でも地元にいる友人と月イチ以上会って盛り上がってますし。
公で会う機会というと、同窓会、結婚式位でしょうか。
飲み会やランチなどは、声かけしてくれるマメ(?)な友人次第かもしれません(^^;;
つまり…会いたいと思ったら声かけていれば、ずっと会う機会はある!と思います。

長々と失礼しましたm(_ _)m

アマゾンから届きました。
竹書房さんの最恐戦1位おめでとうございます。

No title

K様、お久しぶりです!
卒業式から色々な企画?のようなものがあり、なかなかコメントできませんでした
次にいつコメントできるか分かりませんが
楽しみにしております

まず、怪談2作目発売おめでとうございます
前回の反省を生かし、開店直後に本屋へ行きましたw 今月の新刊というところにあってホッとしましたw

ちなみに少し気になったので皆様にお聞きしたいのですが、大人になった時、中学の友達と会う機会というのはどのくらいあるのでしょうか?

久々コメント致します!
先ずは、出版おめでとうございます。

生きる為には…。って私も現在しか経験しておりませんが、胸が痛い気持ちになります。
環境が人を形成致しますが、今の環境が当たり前ではないのかと、考えますね!
また、記事楽しみにしてます。

祝第2作出版

第2作目、出版おめでとうございます。

にゃんだー、今日仕事終えてそのままバイクで有料道路走って(見渡す限りの桜並木、気持ちいい~)イ○ンの大きめの書店でK様の本探しました。

最初見つからなくて、書店の人に問い合わせたところ、先ほどにゃんだーが探してたあたりにありました。追加で並べたそうです。売れゆきばっちりですね\(^_^)/

ほくほくで帰る道すがら、(それなりにスピード出して走ってたのに)あおったり、わざと追い越して水溜まりの水をかけられたり、マナーの悪い車がおりましたが、今日ははにゃんだー気にしない(笑)捕まっちまえ!

最恐戦も一位で順風満帆なK様。このまま漫画となり、アニメ化される日をにゃんだーも夢にみています♪

社会人一年生になったはずでは?

こんばんは。本の出版おめでとうございます。竹書房さんの方も1位ですか(笑)キツネの嫁入りですもんね。あんな話の展開になるなんて読んだ人は思いませんもん。
大監督お嬢様もバスでの珍道中ですか~
我が家の高校を卒業した娘は今日!本社のある東京で入社式でした。普段はドSの娘は新幹線に乗る、地下鉄で移動なんて出来ないと私に泣きついてきましたが拒否してやると私の実家の母に旅費だすからついきてと……
婆やがお供に入社式へ!
入社式の会場から本社に移動することになったので婆やの携帯に連絡すると繋がらない何度かけても、私の携帯にかけても充電中で繋がらない。あー可哀想にね。娘は家の電話にかけてみた、母親の私が出ると半泣きで状況を説明してきました。指示を出している母親の私は笑いをこらえるのに必死でした。土産は一箱2000円の物のしか売ってないから無しとのこと、どんな店を見たんだ。
今日のお話は幼子で口減らし、本当にあったんですね。いわくつきの所を測量して何をするつもり?建てるつもりだったんでしょうか?友人さんも親切に食料をあげたから、その後の怪異はなかったのでは。

本の発売おめでとうございます!

こんばんは!仕事で疲れはてて本まだ買ってません!一応あした見て回って売り切れならまたamazonさんで買おうかな?怖い話の定番といえば山の測量ですよね!北陸も新幹線の一大プロジェクトがありますから、ひと事ではありません!工事の方々の安全を願うばかりです!それと悲しい歴史は永遠に消える事は無いんですね!それとそれと師匠たのみますよ、今度またやらかしたら見習いに降格しますからね笑。

切ない…

Kさま、お疲れ様です。
2冊目の出版、おめでとうございます🎉
この日を楽しみにしてました‼️
またゆっくり読ませて頂きます‼️

しかし、生きるためとは言え切ない歴史ですね…