FC2ブログ
                
updated date : 2018/04/28

毎夜やってくるモノ(前編)

語り人Kです。

皆様、おはようございます。

昨晩は片町で飲み明かし帰宅後、そのまま眠たくなかったので

怖くない話を書いておりました。

で、書きあがったのが、これです。

またしても長くなってしまいましたので、3部構成にさせて

頂きました。

宜しければ、どうぞ!

さぁ~、GWはお仕事の方も沢山いらっしゃると思いますので、

私も頑張って怖くない話を書かなければ!

あっ、勿論、夜は飲みに出ますけどね(笑)

それと、この度、色々と調べまして、過去記事が簡単に

見られるようにしたつもりですが、もしも読み難かったり

しましたら、ご一報くださいませ!

それでは、朝からいってみましょう。

怖くない話。

私はこれから仮眠をとらせて頂きます。

どうぞ!







それはただの偶然から始まった。

 

彼女はその日、GWを利用して田舎の田植えを手伝いに来ていた。

 

現在はデザイン事務所に勤めている彼女は、とても

 

お洒落であり、洗練された女性という印象。

 

とても田植えをするイメージではない。

 

しかし、確かに小さな頃は家族とともに父方の実家に出掛けて田植えを

 

手伝わされる事が嫌で嫌で堪らなかったらしいのだが、30歳近くに

 

なった時、自然の中で田植えをしているとそれだけで癒され、

 

生きている事も実感出来るのだという。

 

そして、ある年のGW。

 

彼女はいつもの様に父方の実家に前泊して田植えに備えた。

 

もう、その頃になると、彼女の家族は誰も田植えには来なくなっていたが、

 

そのせいもあってか、実家では大歓迎で彼女を迎えてくれた。

 

そして、田舎の風に当たりながら、叔父や従兄弟と酒を飲んでいると

 

とても寛げてしまい、まるで、其処が彼女の本来居るべき場所

 

なのだとさえ、感じていた。

 

そして、翌日はかなり早く起きて田んぼに向かった。

 

今では、昔と違い手作業で田植えを行うという事はなかったが、それでも

 

沢山の田んぼを持つ実家では猫の手でも借りたいという位に

 

忙しくなる。

 

そして、その時は午前中にかなりの田んぼの田植えを終え、残り数枚の

 

田んぼだけを残し、昼食となった。

 

叔母お手製のおにぎりと簡単なおかず。

 

普通なら何とも思わない昼食も汗をかいて自然の中で食べる昼食は

 

どんな高級料理よりも美味しく感じた。

 

天気も良く風も心地よかった。

 

だから、お腹が一杯になった彼女は日ごろの疲れもあり、つい居眠りを

 

してしまう。

 

そして、その時、親戚達は、幸せそうに寝ている彼女の寝顔を見て、

 

このまま寝かせておいてあげよう・・・。

 

そう思ったのだろう。

 

彼女に走り書きのメモだけを残して、全員が其処から次の田んぼへと

 

移動してしまった。

 

どれくらい寝ていたのだろうか・・・。

 

彼女はふと視線を感じて眠りから醒めた。

 

あっ、いけない・・・寝ちゃったんだ・・・・。

 

そう思い、彼女は顔を上げて辺りを見回した。

 

親戚の姿は既に無く、彼女は手元に置かれたメモを見た。

 

あっ、もう次の田んぼに行っちゃったんだ・・・。

 

彼女は急いで起き上がると、次の田んぼに向かおうとした。

 

そして、目が合ってしまった。

 

そこには草むらが在り、その草むらの中から誰かが顔を出していた。

 

坊主頭の男の子だった。

 

年のころは小学生の高学年くらい。

 

ただ、違和感はあった。

 

その男の子は、何故か時代劇に出で来るような着物を着ていた。

 

そして、まるで珍しいものでも見る様な顔で彼女を覗き込んでいた。

 

咄嗟に彼女はこう言ってしまった。

 

どこの子かな?

 

そんな所で何してるの?

 

出てくれば良いのに!

 

そう言った瞬間、何か空気が変った様な気がしたという。

 

草むらから覗いていた男の子は、ゆっくりと立ち上がった。

 

だが、それは違和感を通り越して異常だった。

 

全体のバランスに対して頭部だけが異常に大きかった。

 

顔だけなら直径が1メートルくらいあるように見えたという。

 

そして、その顔が笑った。

 

無邪気な笑顔ではなく、とても邪悪さが溢れるような不気味な笑顔だった。

 

彼女はそれを見て、思わず悲鳴をあげたままその場から走り出した。

 

自分が何を見たのか、全く理解出来なかった。

 

しかし、それが人間ではない事だけは理解出来ていた。

 

そのまま、一気に走り続け、親戚が田植えをしている田んぼが見えた。

 

血相を変えて走ってくる彼女を見た叔父は、

 

どうした?怖い夢でも見たのか?

 

と笑いながら大声で声を掛けていたが、彼女の様子を見て、親戚が

 

一斉に彼女の周りに集まってきた。

 

彼女は泣きながら、先程見たものについて話したという。

 

そして、そこに居た親戚全員の顔が変ったという。

 

突然、田植えは中止になり、急いで家に戻った。

 

確かに気が動転していたが、その親戚達の予想以上の反応に彼女は

 

呆気に取られてしまう。

 

そして、その家では、何やら家族会議的なものが行われ、その後、

 

祖父が彼女にこう言った。

 

今すぐ、帰りなさい・・。

 

今すぐにだ!

 

荷物は後でワシらが送っておくから・・・・と。

 

そして、腕を摑まれて、彼女の車の所まで連れてこられた。

 

すると、そこには既に親戚の車が2台待機していた。

 

彼女はいったい何が起きているのか、全く理解出来ないまま、

 

車の運転席に乗せられた。

 

そして、祖父が助手席に乗ると、車はすぐに発進させられた。

 

ただ、叔父と親戚の車が1台ずつ、彼女の車の前後に入り、

 

彼女はその2台に挟まれるようにして走り出した。

 

さすがに、ワケが分からなかった彼女は助手席の祖父に聞いた。

 

これは一体何の騒ぎなのか?と。

 

すると、祖父は自分の口に手を当てて、

 

喋っちゃいかん!黙って運転しなさい!

 

と、厳しく言ったという。

 

それで仕方なく彼女がそのまま運転していると、祖父が急にこわばった

 

顔になり、そして、

 

そのまま身を低くして運転しなさい!

 

前はワシがちゃんと見てるから!

 

と無理な事を言ってきたが、その時の祖父の顔はとても冗談を言って

 

いる様には見えなかったので、彼女は祖父の言うとおり、車の速度を

 

出来るだけ落として前が見えなくなるまで姿勢を低くした。

 

しかし、前を見ないで運転する事はやはり至難の業であり、彼女は

 

やっぱり無理だよ・・・。

 

何で、こんなことしなくちゃいけないの?

 

と泣き言を言ったが、祖父はその声を聞いても、

 

もう少しの辛抱だから・・・。

 

とだけ言い続けており、彼女は泣く泣くそれに従うしかなかった。

 

そして、そのまま随分と長い時間走っていたが、突然、祖父が、

 

よし!ここら辺までくれば大丈夫だろう!

 

と言い、彼女はその場で車を停めた。

 

そして、その場で祖父は車から降りて、叔父の車に乗り換える際、

 

こう言ったという。

 

此処では、あいつの話は絶対にしてはいけないんだ!

 

例え、噂話でも・・・。

 

だから、詳しい話は家に帰ってから、父親から聞くんだ!

 

ワシがちゃんと説明しておくから・・・。

 

そう言われ、彼女はその場から解放された。

 

そして、1人で車を運転して帰る道すがら、彼女は説明できない様な

 

焦燥感に駆られてしまう。

 

まるで、何かが後ろから追いかけてくるような・・・。

 

そして、夕方には両親が待つ家に戻った彼女は、車を停め玄関に入ると、

 

両親がそこに立っていた。

 

難しそうな顔の父親と今にも泣きそうな顔の母親。

 

彼女は更にワケが分からなくなってしまう。

 

そして、リビングのソファーに座らされた彼女は、そこで父親から

 

途方も無い話をされた。

 

どうやら、彼女は、あるモノに魅入られてしまったのだという。

 

そして、ソレは目をつけた彼女を必ず迎えに来るのだという。

 

それから開放される方法はひとつだけ・・・。

 

5日間、ソレから逃げ続けしか無いのだという。

 

しかし、ソレはとても速く移動するらしく、どんなに遠くに逃げても

 

きっと追いつかれてしまう。

 

だから、父さんと母さんは、お前をこの家でかくまう事に決めた。

 

万が一の時には、父さんが身代わりになるつもりだから、お前も

 

それなりに覚悟を決めて欲しい・・・。

 

そんな内容だった。

 

しかし、彼女は、昔話に出てくる様な話を聞いて、

 

何か変だよ・・・。

 

私は、ただ田んぼの中で変な男の子を見つけて・・・。

 

そこまで言った時、父親が厳しい顔で、

 

あいつの事は話すんじゃない!

 

話をすれば、あいつをより早く呼び寄せる事になってしまうんだ!

 

そう言って叱られてしまった。

 

そして、その日の夜は彼女は両親と一緒に寝させられたという。

 

翌日、父親も母親も仕事を休んだらしく、しかも朝から大工や

 

リフォーム業者が家にやって来た。

 

彼女が何事か?と思ってみていると、どうやら、それらの人達は、両親の

 

依頼で、家の窓という窓を全て内側から塞いでいた。

 

そして、家の外回りも色々と補強され、その間に母親は備蓄食料を

 

買い込んで来た。

 

そして、玄関も完全に封鎖されてしまった。

 

彼女は思ったという。

 

これほどまでに厳重に家を固めるというのは、それだけソレが

 

恐ろしいものなのではないのだろうか・・・・と。

 

そして、その日の夕方には祖父と叔父が彼女の家にやって来て、ある物を

 

彼女に渡した。

 

 

コメント

非公開コメント

休日イッキ読み

Kさん

お久しぶりです。
休日イッキ読み行きまーす!
GWの予定がスッポリ空いたので未読の話を読みまーす!
また楽しみにしてまーす!
でも無理は禁物ですよー!

3部構成ありがとうございます

バイトから帰ってきて更新されていたので嬉しいです。
良かれと思って田植えを手伝いに来たのに、変な物に魅入られて怖いです。

3部作なら怖さも3倍👹前編

こんばんは!私もコメントを3部作にさせてもらいます!いや〜結論から言って、そんなに大事な娘なら、最初から田植えなんかさせなければいいのに⁉️でも前にもこんな魅入られシリーズあったよね!車で🚗🚗🚗こんな風にして逃げるの!

感激・・・

語り人のKさん

一気に三部作の公開・・・良いんですか(笑

Kさんの勢いが伝わって来ますよ。
ありがとうございます。

Kさん、初めまして!東北の専門学校2年生のみみです!
実は前々から読んでて前作の著書も買わせていただいてはいたものの、コメントする勇気がなくてこっそりと見てました!笑
怖い話が大好きでいつも調べてばかりいるのですが、Kさんのブログは日々の楽しみの一つです!今回の話も続きが気になって仕方ありません!楽しみにしてます!

次が楽しみです!

K様皆様こんばんは

せっかく田植えを手伝ったのに、そんなことになってしまったなんて、とても理不尽ですよね。

とても次が気になります。

いつも思うのですが、いい人がこんな目にあうのではなくて、極悪人とかがあえばいいのにと思います。

世の中そううまくは行かないもんなんですかねぇ。

では、皆様ご自愛くださいませ。

大型連休

K様 読者の皆様
こんにちは、ばばろあです。

まずは、サインありがとうございます!
K 様との距離が近くなった気がして
すごく嬉しいです!
かわいい栞、大切に使います♪

さて、連休が大型ならお話も長編とは!!
ばばろあも農家の孫なので、毎年農作業のお手伝いをします。
田植えのころは天気が良いと、お昼寝したくなりますね。
だけど、彼女が見たモノはかわいいくりくり坊主なのに、改築してでも護らなければならないほど恐ろしいとは・・・

次回が待ち遠しいです!

連休中に更新ありがとうございます。

早く続きが読みたいです❗😅

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

続きできれば連続でお願いします。はやく読みたいです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます