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updated date : 2018/05/03

雨の日に纏わる話

語り人Kです。

皆様、お疲れ様です!

今日は数日前から目をつけていた某楽器店で

全品20パーセント値引きセールがあった為、

開店時間に合わせて向かおうとしたんですが、

突然、大監督が、

あのね、私、今日、演劇部のリハーサルでこの雨の中、

歩いて図書館まで行かなきゃいけないんだよね・・・・。

可哀相だよね・・・・・雨降ってるのに・・・。

お母さんならきっと送ってくれるんだけどなぁ・・・・。

と、持ち前の詐欺演技で訴えてきました。

それでも、スルーして行こうとすると、こちらを

ジーっと見つめている。

結局、優しいお父さんは、大監督を図書館まで送り、

何とか、開店5分後に楽器店に到着したんですが、

店に入ると、既にギターが10本ほどカウンター前に

並んでいました。

そして、目当てのギターの所に行くと、何やら学生っぽい

若者2人が、次々と店員さんに、

あっ、これと、これ。

それから、これも!

と指示を出していました。

一体、何をしているのかと見ていると、どうやら目ぼしい

ギターを全て買い占めているご様子。

結局、私が欲しかったギターも含め、合計30本近い

ギターを買っていきました(涙)

というか、そんな事をされたら、他の客は二度とその店で

買わないと思うのだが・・・。

まあ、店に責任は無いんでしょうが、一応、カウンターの店員さんに、

あんなの・・・ありですか~?

とクレームを言って帰宅。

そして、お昼過ぎに、大監督が帰宅したので、

恨みをこめて、

図書館に送ってから楽器店に行ったら買い占められてて、と

話をすると、肩をポンと叩かれ、

ドンマイ!

と勇気付けられました。

というか、お前を送っていったからだろうが・・・・?(涙)

ということで、失意のうちにお送りしましょう。

今夜の怖くない話。

これもリクエスト頂いた話になります。

それでは、どうぞ!




これは専業主婦をしているバンド仲間の女性から聞いた話。

 

彼女は年齢は30過ぎで、かなり大人しい性格。

 

子供はおらず、大手企業に勤める夫と数年前に建てたばかりの

 

ほぼ新築ともいえる一戸建てに住んでいる。

 

彼女の夫はかなりの収入があるらしく、彼女自身は働く事も無く

 

専業主婦に徹している。

 

共働きせずに家を買えるのだから、きっと彼女の夫の収入は

 

凄いかもしれない。

 

そんな彼女はいつも午前中に家事を済ませてしまい、午後は

 

バンドで担当しているキーボードの練習に費やす。

 

その熱意は凄いものであり、頭が下がるのだが、常日頃の彼女

 

を知っているバンド仲間達は、俺も含めて、日頃は控えめで

 

どちらかといえば、暗い印象の彼女のライブでの弾けっぷりに

 

いつも驚かされている。

 

そして、その日は天気予報の通り、突然どしゃ降りになった。

 

午前中に2階で洗濯物を干していた彼女は、まるでバケツを

 

ひっくり返した様な勢いの雨に驚き、急いで家中の窓を

 

閉めたという。

 

そして、家の中が一気に暗くなった。

 

まるで、一気に夕暮れになってしまったかのような暗さだった。

 

いつもの雨とは違う・・・・。

 

何故か、そんな気がしたという。

 

窓を全て閉め終えた彼女は暗い家の中を再び2階の物干し場へと向かった。

 

窓を叩きつける雨の音が、とても煩かった。

 

そして、再び、洗濯物を干し始めた彼女だったが、何気に外を見て

 

え?

 

と固まってしまう。

 

そこには、土砂降りの雨の中、向かいの電柱の横に立っている

 

女性の姿が見えた。

 

顔はよく見えなかったという。

 

しかし、黒いワンピースで長い髪が印象に残っているという。

 

そして、その女性は、そのどしゃ降りの中、傘を差してはいなかった。

 

腰の辺りまで伸びた長い髪と、黒いワンピースからは雨が伝い

 

地面へと落ちていた。

 

そして、あろうことか、その女性は、間違いなく彼女の方を

 

見上げていた。

 

見間違いなどではなく、その雨の中、瞬きもせず、大きく開いた

 

瞳で、2階にいる彼女を見上げていた。

 

最初、彼女は、その女性を見て、

 

こんな所で待ち合わせなの?

 

しかも、傘も持たないで?

 

と思って、じっと眼下の女性を見つめていたらしい。

 

しかし、突然、背中に悪寒が走り、

 

これは見てはいけないやつだ・・・・。

 

そう思い、急いで視線を外した。

 

しかし、やはり気になった彼女は再び、女性の姿を目で追った。

 

もう、其処には女性の姿は見えなくなっていた。

 

え?・・・・どうして?

 

彼女がその女性から目を離したのは、ほんの2秒ほど・・・。

 

その僅かな時間の間に、忽然と消える事など出来るのだろうか?

 

そして、その直後から彼女は何か得体の知れない圧迫感と寒気に

 

襲われる。

 

リビングでテレビを観ていても、コーヒーを飲みながら音楽を

 

聴いていても、何故か背中が気になってしまい落ち着かない。

 

そして、ちょうどその時、電話が掛かってきた。

 

電話に出ると夫だった。

 

彼女は夫に心配をかけたくない、と思い、家の中から感じる違和感の

 

事は口にしなかったのだが、夫から、

 

友達でも来てるのか?

 

さっきから声が聞こえてるけど・・・。

 

新しい友達でも出来たの?

 

と言われてしまい、更に固まってしまった。

 

彼女は不安感を夫に悟らせないように、いつも通りに振る舞い

 

電話を切ったのだが、とても家の中に居られる気分ではなかった。

 

と、その時、突然、何かが階段を落ちてくる音が聞こえた。

 

彼女は、リビングに置いてあった護身用のバットを握り締め、

 

階段を確認しにいった。

 

しかし、階段を2階まであがったが、何も異常は無かった。

 

不思議に思いつつ、階段を降りる彼女の視界に、ある物が映った。

 

それは、階段の下に無造作に落ちている飲みかけのペットボトルだった。

 

ああ・・・さっきの音はこれが落ちた音だったんだ・・・・。

 

そう思った時、彼女は再び固まった。

 

そのペットボトルは間違いなく彼女が1階のリビングで飲んでいた物。

 

それが、どうして階段から落ちて来られるのか・・・・・・。

 

そう思った時、彼女の視界にもう1つ映り込むものがあった。

 

それは、階段を上がっていったと思われる濡れた足跡だった。

 

先ほどは全く気付かなかった。

 

しかし、今見てみると、明らかにベットリと階段が足型に濡れている。

 

彼女は急いでリビングに向かった。

 

すると、そこにはある筈のペットボトルが無かった。

 

勿論、彼女はそのペットボトルを2階に持ってあがった記憶は無かった。

 

もう我慢の限界だった。

 

彼女は急いで出掛ける用意をした。

 

とにかく、一刻も早く、この家から出たかった。

 

すると、その時、突然、玄関のインターホンが鳴った。

 

彼女が慌ててモニターを確認すると、どうやら郵便局員だった。

 

彼女は、

 

はーい。今、開けますね!

 

そう言った。

 

しかし、郵便局員の言動はおかしかった。

 

家・・・怪しい者ではありません。

 

書留をお持ちしましたので、ご印鑑だけ頂きたいのですが・・・。

 

それを聞いた彼女が、

 

いえ、疑ってはいませんから・・・・。

 

今すぐ開けますから・・・。

 

そう言うと、

 

あの・・・そこまで仰るんでしたら郵便局へ引き取りに来て貰えますか?

 

と不機嫌そうに返ってきた。

 

全く会話が成立していなかった。

 

それでも、彼女は急いで廊下を歩き、玄関へ来ると、

 

ご苦労様です!

 

と言ってドアを開けた。

 

すると、

 

うわぁ!

 

と大声を上げて、その郵便局員は後ろに飛び退いた。

 

そして、あろうことか、そのままバイクに乗ると逃げるように走り去った。

 

もう、訳がわからなかった。

 

彼女は、急いでリビングに戻ると、愛用のバックを手に取り、廊下へと

 

歩いた。

 

心臓が止まりそうだった。

 

そこには、ポタポタと水滴を滴らせた女が、俯きながらも、長い髪の

 

間から彼女を睨んでいた。

 

彼女は全身の力が抜けてしまい、その場にへたり込んだ。

 

恐ろしかった。

 

恐怖で大きな悲鳴をあげたかった。

 

しかし、何も出来なかった。

 

それどころか、恐ろしいはずなのに、その女の顔から視線が

 

外せなかった。

 

彼女はその時、声も出せないまま、大粒の涙をこぼしていた。

 

それが彼女に出来る最大の意思表示だったらしい。

 

その女はじっと彼女の顔を見つめながら、ゆっくりと近づいてきた。

 

ズルッ・・・ズルッ・・・・・ズルッ・・・・。

 

まるで、すり足でこちらに向かって来ている様だった。

 

彼女は廊下にへたり込んでいたから、正確にはわからないが、

 

その女は、とても痩せており、その身長は廊下の天井に頭が

 

擦れてしまう程、大きかったという。

 

私はこのまま殺されてしまうのだろうか?

 

そんな事を何故か冷静に考えていた。

 

と、その時、突然、また玄関のチャイムが鳴った。

 

すると、その女は悔しそうな顔を浮かべると、そのまま彼女を

 

通り抜ける様にリビングから外へと抜けていったという。

 

その瞬間、玄関のドアが開いた。

 

そして、

 

奥さん・・・大丈夫ですか?

 

という大きな声が聞こえた。

 

彼女がその場にへたり込んだまま動けなくなっていると、先ほどの

 

男性と、他に同じ郵便局員の男性、計3人が助け起こしてくれた。

 

少し経つと、彼女も少しずつ正気が戻ってきて、彼らに聞いたのだという。

 

どうして、助けに来てくれたのか?と。

 

すると、郵便局員の1人が、

 

いえ、先程、書留を持ってきて、奥さんが玄関を開けた時、奥さんの

 

背中にとても大きな女がニタニタと笑って立っていたんです。

 

とても人間には見えなかった・・・。

 

だから、恥ずかしながら逃げてしまったんですが、やはり、このままじゃ

 

いけないと、思いなおして、同僚に助けを求めました。

 

でも、助かって本当に良かったです・・・・。

 

そう言ったという。

 

彼女はそれを聞いて、外にあの女が立っているのを見た直後から、

 

きっとあの女は私の後ろにピッタリと憑いていたんだ・・・・・と。

 

そして、夫から電話が掛かってきた時も、郵便局員が書留を持って

 

来た時も、ずっと私の背後に貼り付いていたんだ・・・・。

 

そう思って、完全に固まってしまったという。

 

その後、彼女に怪異は起きていないそうだが、その1件以来、

 

雨の降る日には、彼女は家には居られなくなったという事である。

コメント

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なんでしょうね、おばけさん達の見ただけでこっち来る的なあれ。

うち四階で商店街の雑居ビルの中に住居スペースが入っているので人の行き交う姿とかバリバリ見てるし
ベランダのうえの屋根?が奥行きがすごくあるので嵐でもない限り雨が入ってこないので夏なんかは窓開けっ放しなんですけど

こんな事があるなんてもう眼下を見下ろせませんね😫😫😫

郵便局の人追い返そうとしてるところとかもうやだ😫
うちなんか配達の人でもない限り
住宅ってわからないから帰られたら終わりです😭
助けに来てくれてよかったですね本当に

雨で嫌なものが紛れ込んでくる…
千と千尋を思い出してしまいました(^^;
(ゆばーばのセリフです)

おでかけから帰ったときに窓を開けっぱなしにしていてしまった!と思ったことがありました;
なんだか嫌な空気だったので…
すぐ窓を閉めましたが意味なかったですねw
まぁ開けっぱよりよかったのかも
戸締まりはちゃんとしないとですね♪

こんにちは。

ん。?ん?

それからの怪異は起きて無いんですか?

たまたま、目が合って?って事なんですかね?

たまに、目がぼやける?霞む?

なんか…急に見えてるのに…ぼやって見える時がある。

何となく…そんな時は怖く感じるので…より気を張って帰ったりします。

特に、今の所…何かは起こって無いんですけどね。

後、いつもより静かなかえり道。

車とか…異様に少ない日とか…怖く感じます。

そんな時は…影響…受けやすいな。って…苦笑いしながら帰ります。

リクエストありがとうございます。m(_ _)m

語り人K様、皆様、こんにちは~(*^^*)

GWで、姪っ子と遊んでおりますが、何処も人だらけですね( ノД`)…

久々に太陽の塔見ましたよ、懐かしかったです。(*^^*)

さてさて、今回のお話、お家に独りの時にお話の状況でいたら、パニックになるかもしれませんね?

また、怖くないお話楽しみにお待ちしております。

こちら金沢、雨あがりましたね^_^

肌寒さは残りますが、朝方の雨は今は晴れて陽も差してますね!今回のお話と同じく、まさに1人留守番中です…。雨降ってるうちに読まなくて良かった(笑)

No title

今回の話くらいの場合だと、ホワイトセージで対処できると思います。
もしお困りの方がいるなら、30gくらい常備しておくと、なんかあった時の為に良いですよ。

アップありがとうございます。

怖い!

今日、雨降りで家に1人なのですよ…
お出かけしようかなぁ(^_^;)
郵便局員の方、ナイスです!局員の方…見えちゃったんですねぇ(>_<)

そして、ギター買い占めは…よくないですよ(`ε´)!ってか、ギターって高価なものですよね…学生さん、お金貯めたのかな…

欲しいのはわかるんですが、欲しいのは皆同じなので…
お一人様○点限りにしていただきたいですね(*`Д´*)
次回のセール時に頑張って下さい!

威嚇?

お話によく出てくる大きい女の霊。想像するだけでも怖いです。なんで でかいんでしょうか…。あ、怖いからか…。

それにしても買い占めはよくないですよね。転売目的だとしたらなおさらよくない。お店の人にも考えてもらいたいですね。

ギター買い占め。何時も

こんばんはK様。
学生さんがギター30本購入資金がある時点で怪しい感じがします。
大監督の行動面白かったです。

今実際に大雨が降っているのでめっちゃ怖かったです。

KさんG.W.中もお疲れ様です!
怖い話よりそのギター買占め学生が気になります!そんなお金どこから?というかそんなに買ってちゃんとつかうの・・?
目の前で手に入ったはずのものが、誰かに奪われると悔しいですよね(T-T)

ところで、Kさんのお話には大きめ女子がよく登場しますが、そいつ達の共通点って何かあるんですか?
憎悪の成長期ですか?
私の見た中では大きめの輩より、小さな子供の方がヤバいことが多いのですが、私なら上から見下ろされると腹立つのでバットで腰の辺りをドーンします!

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うわぁ😱

K様、こんばんは。m(__)m更新ありがとうございます。(*^^*)ギター、残念でしたね。(^o^;) いくら早い者勝ちとはいえ、客の殺到を見越して〝一人〇本まで〟と店側の配慮がほしい時があります。(^o^;)今日のお話しは…。怖い!😓ゲリラ豪雨になる前に暗くなるだけでも、不安になるのに訳のわからない女の霊が家に勝手に入られるとは…。しかも、廊下で出くわすとは…。😱でも、その時だけで良かったですね。(^o^;)ところで、私は今、宮部みゆきさんの「三島屋変調百物語あやかし草紙」という本を読んでおります。宮部さんの時代小説は、ホラーが多く楽しめます。ただ、読んで楽しんでいるだけで、充分だなあ。変なモノをたまに見るけど、K様のような強烈なモノが見えなくて良かった。(*^^*)

〒のお兄さんGJ!!

優しく機転の利くお兄さん達に敬意!!
バンド仲間さん見えてしまうって事は幽霊と波長が合ってしまったのですかねぇ・・・
でも〒のお兄さん達にも見えたった事は強烈な幽霊かも。
とりあえず助かったよかったです。
それよりもギター買占めの学生さん達は何者ですか?
なんでそんなにお金持ってるのか不思議。
うらやまです。

黒いワンピース・・・

語り人のKさん

平年並の気温と言う福岡、確かに過ごし良い。
夕方からは風が強く、鯉のぼりは、さながら滝を登る様相です。
買い占め・・・それは転売目的?
だとしたら許せないですね・・・月に代わってお仕置きよ!

黒いワンピース・・・初登場じゃないでしょうか。
偶然なのか必然なのか・・・あの世の道理は分かりませんが、郵便配達員の勇気と機転がなければ・・・怖くない話ですね。

それでは次回も怖くない話を楽しみにしておりますが、くれぐれもご自愛下さい。

kさんどんまい😂

こんばんは!学生さんがギター🎸30本ですか?kさんも狙ってたの買うあたり、そこそこ高価なんでしょうね!な・に・も・の・だ・?謎ですよkさん!おっかけて正体をあばいて下さい!怖い話より気になる!で、怖い話なんですが、死神でしょうかね?目が合えばやばいですが、何故か助かった?郵便局🏣の方もナイスプレー‼️そういや有名なギターリストが楽器屋で100万のギターをまけろと言ってたのが、笑ったわ!

ギター買い占めとは!許せないですね。

K様皆様こんばんは

大監督さすがですね!
それにしても、他にも色々と話題になる買い占め!それは絶対に良くないと思います。

自分本意の考えだからでしょうか。

そして、郵便局のお兄さん!(*^ー゚)b グッジョブ!!

良かったですね。波長があって、くっついてきたのでしょうか?
そんなのに好かれたくないですよね。

これから、雨の日にその人に会わなければいいのですが。
怖いですよね。

私も気をつけようっと。

では、皆様ご自愛くださいませ。